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水虫に効く民間療法ってある?

2020年04月14日

水虫を治す方法は抗真菌薬を用いる以外にも、生活の知恵として民間療法が今も広く伝わっています。特に多く伝えられているのが、酢による治療です。酢は酸性であるため殺菌効果があり、食品の防腐処理や洗濯の際の殺菌剤として用いられることがあります。水虫は皮膚の角質層に白癬菌が寄生することで起きる症状であるため、酢の殺菌効果を期待して治療に用いる方も多いです。

白癬菌はアルカリ性の皮膚環境を好むため、酸性である酢を使うのは効果的と考えられてきました。しかし酢によってもたらされる効果はいずれも医学的根拠は無しとされ、確実に治るという保証はありません。むしろ有機物を患部に塗布することで、雑菌が発生して皮膚炎を起こすケースもあります。稀に民間療法で快方に向かったという例もありますが、民間療法を施した時期と白癬菌が活性化するシーズンが終了する時期が偶然重なったケースが多いのも事実です。白癬菌は高温多湿な環境を好み、5月初頭から8月末期まで活動的となるため、もし民間療法が成功したという場合はこの時期に該当していないかチェックしましょう。

水虫の民間療法は、酢の他にもアルコールやクエン酸・重曹などが挙げられます。いずれも抗菌作用があるとして、掃除や洗濯に併用される物質です。しかし白癬菌に対しての臨床的な効果は見られず、酢と同様にアルコールやクエン酸・重曹も医学的根拠は無しという見解が示されています。同じく消毒や治療に用いられる、民間療法の代表的な素材であるアロエも同様です。効果はあやふやであり、反対にかぶれや炎症の原因となるため用いない方が賢明とされています。アロエと併用されやすいニンニクやショウガ汁なども、水虫治療に対して効果的とされる医学的根拠はありません。

民間療法を行うデメリットとして、医師の診断の妨げとなる点も挙げられます。患部を診断する際に、皮膚表面をアルコールや酢などで原因菌が洗い流されていた場合、正しく病状が診断できず治療が遅れることとなるからです。もしくは水虫と似ているけれど別の症状であった場合、真菌の消毒という形で行った殺菌行為が裏目に出ることもあります。アレルギー性皮膚炎や湿疹の場合、患部の炎症を悪化させてしまうこともあるため注意が必要です。

現代の抗真菌薬は大きく進化しており、医師の正しい診察および指導のもと治療を続ければ完治させることができます。水虫以外の症状である可能性も否定できないため、皮膚や爪など疑わしい兆候が見られたら自分で勝手に判断せずまずは医師の診断を受けましょう。