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水虫の感染の仕組みを知っていますか?

2020年03月11日
花の上にある脚

水虫は真菌(カビ)の中でも皮膚糸状菌に属している、白癬菌が原因となって起こる病気です。銭湯やプールなどで伝染することが多いとされる水虫の、感染の仕組みや経路を知って予防しましょう。

水虫の原因菌である白癬菌は、人間・動物の体内や体表面上のケラチンと呼ばれるタンパク質を栄養源として増殖します。皮膚についても垢としてこぼれ落ちた場合は、うまく寄生できなくなってしまうためより安住できる場所を目指して皮膚の深部や爪を最終的な住処とする説が有力です。皮膚糸状菌という名前の通り、糸状の根のような状態で体内の深部へと侵入します。薬による治療が、長期間必要とするのはこのためです。また皮膚とは異なり簡単にこぼれ落ちることはないため、足の皮膚から爪へと転移しやすいのもこれが理由と考えられています。

主な水虫の感染経路は、銭湯やプールの脱衣所など大勢の人が出入りする公共の場所が多いです。罹患者からはがれ落ちた垢や皮膚が床やマットに付着し、それに触れることで二次感染します。この現象をキャッチボール感染と呼び、プールだけでなく自宅の浴室や玄関なども感染源となりうるため注意が必要です。ただし足や手など皮膚表面に付着したからといって、すぐに感染および発症する訳ではありません。白癬菌が皮膚に付着して、内部に潜伏するまでに洗浄してしまえば発症を未然に防げます。

正常な状態の角質層であれば、潜伏には24時間かかるとされており帰宅した際に洗い流してきれいに拭き取れば感染しません。この時に大切なのは、タオルで拭くだけでなくしっかりと乾燥させることです。白癬菌はカビの仲間であるため、高温多湿の環境を好みます。清潔に保ったからと安心せずに、きちんと乾燥させることを心がけましょう。

足に水虫の感染事例が多いのは、仕事や学校など外出する際に必ず靴を履かなければならず高温多湿の環境になりやすいからです。肌の露出がなく空気が密閉されていて、さらに靴下やストッキングなどで過剰に皮膚を覆うため温度・湿度ともに上昇しやすくなります。革靴やブーツなど、湿気の溜まりやすい素材の靴の場合はさらに増殖しやすいため注意が必要です。

高温多湿な環境に加えて、皮膚の汗や汚れ自体も微生物が繁殖する原因となります。現在治療中の方でなくても、家族に罹患者がいる場合は帰宅した際に足を洗うなど感染の仕組みを把握した上で万全な対策をとりましょう。罹患している方は、治療には長期間かかるものと認識して投薬と平行して患部をできるだけ清潔に保つよう心がけてください。