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治らない手のかゆみは手水虫の恐れあり

2020年03月14日
足裏にクリームを塗っている女性

手のかゆみが酷い場合、それは手荒れではなく水虫かもしれません。罹患例が最も多いため水虫と言えば足水虫のイメージが先行しがちですが、手に罹患するケースもあり注意が必要です。白癬菌は皮膚や髪などに含まれるタンパク質を栄養源としているため、足だけでなく身体のあらゆる部位に感染および潜伏します。あまりに手荒れが長引く場合やかゆみが引かないのであれば、水虫も疑った方が良いでしょう。

手に水虫が感染する原因として考えられるのは、自身が保菌者であり患部を触ることで転移するケースです。足水虫の患部の治療を塗り薬で行っていて、投薬が終了した後によく手を洗わなかった場合は手にも感染します。また治療以外にも足の爪切りを行った後に洗わなかったり、爪切り自体を家族と共有していた場合も同じように感染するため注意が必要です。

タオルやマットなどを家族で共用していた場合、手で直接触れた際はもちろん足を拭いた後に指で触れてしまっても感染します。マットは特に大勢の人が踏むため、白癬菌の温床となりやすいです。交換や清掃のためにマットに触る時は、面倒ですが事後に必ず手を洗うようにしましょう。

手水虫に罹患した疑いがあるなら、薬局に行かずにまずは医師の診断を受けることが先決です。自己診断して抗真菌薬を塗布してしまうと、後から医師の診断を受けても病気の特定が困難になります。皮膚科での診断は、患部と思われる組織を微量に採取して顕微鏡検査を行うのですが、先に抗真菌薬を使用すると滅菌されていて原因菌が見つからず、明確な病気・病原菌の診断ができません。また水虫と似た症状に湿疹があり、こちらに罹患していることに気付かず抗真菌薬を投薬すると病状が悪化します。逆に水虫に対して湿疹の薬であるステロイド剤を使用しても病状が進行するため、必ず医師の診断を最初に受けましょう。

予防する方法としては、手に発症しないよう感染ルートを見極めて原因のもとを断つことです。タオルやマットの共用を避けること、スリッパも1人ずつの分を用意することなどが挙げられます。可能であれば爪切りも、家族それぞれ専用のものを用意すれば万全です。もし自身が白癬菌の保菌者であれば、爪切りや患部への投薬の後はきちんと手を洗浄して、よく乾かしておくようにします。

家事を行う際も、面倒ですがこまめにタオルで水分を拭き取って、細菌が好む多湿の状態にしないように心がけてください。このように原因を切り分けて見極めを行い、1つずつ確実に対処を行うことがベストです。